鈴の音保育園の異年齢保育について〜保護者の皆さまへ〜
- Morito Tachi
- 2月16日
- 読了時間: 2分
鈴の音保育園では、3・4・5歳児を対象にした異年齢保育を約30年にわたり継続して実践しています。年齢の異なる子どもたちが日常的に関わり合いながら過ごすこの保育の形は、思いやりや協調性、主体性など、子どもたちの人間的な成長に深くつながる大切な取り組みです。
異年齢での生活では、自然と年下の子をいたわる心、年上に憧れる気持ちが育まれます。3歳児は4歳児の姿を見て「次は自分もああなりたい」と成長への意欲を持ち、4歳児は5歳児を目標にしながら日々の生活に自信を深めていきます。そして5歳児は、年下の子どもたちに頼られる存在として、自らの行動を見つめ直し、「先生のように見守る存在になろう」という気持ちが芽生えていきます。このように、子どもたちは年齢を重ねながら、自分の役割を自覚し、成長していくのです。
鈴の音保育園では、この自然な「育ち合い」の循環を大切にし、保育士は子どもたちの関わりを丁寧に見守り、必要に応じて援助します。年上の子が教えることで自信を深め、年下の子が学ぶことで憧れが育ち、それぞれが無理なく自分の力を発揮できる関係性が築かれています。
また、異年齢での活動は、単なる「年齢の違う子の集まり」ではなく、遊びや行事を通して互いの力を引き出し合う、豊かな人間関係の場でもあります。年齢に応じた知恵や工夫が自然に交差し、多様な視点や考え方を学ぶことで、子どもたちはより柔軟で創造的な発想を身につけていきます。
保護者の皆さまにとっては、異年齢保育に対する不安もあるかもしれません。しかし、私たちは日々の様子を連絡帳や面談を通して丁寧にお伝えし、ご家庭との連携を大切にしながら、一人ひとりの成長を共に見守ってまいります。
これからも鈴の音保育園では、異年齢保育の中でこそ育まれる「人とともに生きる力」を大切にし、子どもたちが温かいつながりの中で豊かに育つ環境を整えてまいります。今後ともご協力の程よろしくお願いいたします。
